取扱説明書 / ユーザーマニュアル

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PAGANI DESIGN

取扱説明書

USER MANUAL / INSTRUCTION GUIDE

このたびは PAGANI DESIGN の腕時計をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。
ご使用前に本書をよくお読みいただき、正しく安全にお使いください。

01お使いのモデルのムーブメントを確認する

PAGANI DESIGN は、モデルによって搭載しているムーブメント(時計の心臓部)が異なります。
操作方法もそれぞれ違いますので、まずはお手元の時計がどのタイプかをご確認ください。

まずは大きく3つに分かれます

タイプ 見分け方 動力
自動巻き(機械式) 秒針が 1秒間に6回 細かく動く(なめらかに流れて見える)/裏ぶたが透明でローターが見える ゼンマイ。腕の動きで自動的に巻き上がります。電池は入っていません。
メカクォーツ
(クロノグラフ)
秒針が 1秒ずつカチッ と動く/ケース横にボタンが2つある 電池。ストップウォッチ部分だけが機械式です。
スイープクォーツ 秒針が 1秒間に4回 動く(ボタンはなし・日付表示なし) 電池。

搭載ムーブメント一覧

ムーブメント 種類 主な搭載モデル 参照する操作手順
SEIKO NH35
日本製
自動巻き PD-1661 / 1639 / 1651 / 1671 / 1673 / 1679 / 1688 / 1690 / 1691 / 1692 / 1733 / 1736 ほか多数 5-1 自動巻き 3針+日付
MIYOTA 8215
日本製
自動巻き 5-1 自動巻き 3針+日付
ST6 / SX5021
JHS35-2
自動巻き PD-1728 / PD-YS018 / PD-1656 5-1 自動巻き 3針+日付
Hangzhou 2196A 自動巻き PD-1653 5-2 多機能(曜日・日付・24時間)
DG5833 GMT 自動巻き PD-1662 / 1682 / 1693 / 1792 5-3 GMT(24時間針つき)
SEIKO VK63
日本製
メカクォーツ PD-1644 / 1664 / 1676 / 1689 / 1730 / 2720K ほか 5-4 クロノグラフ
SEIKO VK67
日本製
メカクォーツ PD-2768 5-4 クロノグラフ
SEIKO VH31
日本製
クォーツ PD-1731 5-5 スイープクォーツ 3針
ムーブメント名の確認方法

商品ページの「商品スペック → ■ムーブメント」の欄、または同梱のギャランティーカードに記載しています。ご不明な場合は、型番(ケース裏に刻印された PD-○○○○)を添えてお問い合わせください。

02各部の名称

基本の3針モデル

ベゼル 時針 秒針 ラグ(かん) 分針 インデックス 日付窓(デイト) リューズ ブレスレット 28
図1|3針+日付モデルの各部名称(配置はモデルにより異なります)

クロノグラフモデル

クロノグラフ秒針 (中央の細い針) 60分積算計 (9時位置) スモールセコンド (6時位置) Aボタン (スタート/ストップ) 24時間計(3時位置) 日付窓(搭載モデルのみ) Bボタン(リセット) 60 MIN 24 H SEC A B
図2|クロノグラフ(SEIKO VK63)の各部名称。サブダイヤルの配置はムーブメント・モデルにより異なります

GMTモデル

24時間表示ベゼル 回転ベゼル GMT針 (24時間で1周) 日付窓 2436 91215 1821 14
図3|GMTモデル。太い矢じり型の針が第2時間帯を示す GMT針です

03ご使用前に|機械式時計の「初期動作」

お届け直後、時計が止まっていても故障ではありません

自動巻き(機械式)の時計は電池を使いません。腕の動きでゼンマイを巻き上げて動きます。輸送中は動いていないため、お届け時は止まった状態が正常です。まず下記の手順でゼンマイを巻き上げてください。

手順|最初にゼンマイを巻き上げる

  1. リューズがねじ込み式かを確認する リューズを軽く引いてみて動かない場合は、ねじ込み式です。4章の手順で反時計回りに回して緩めてください。
  2. リューズを押し込んだ状態のまま、時計回りにゆっくり回す 「カリカリ」という手応えがあります。20〜30回回すと動き出します。
  3. 秒針が動き出したことを確認する 動き出したら、さらに巻いてゼンマイを満たします。目安は NH35:約55回転/MIYOTA 8215:約40回転
  4. 時刻・日付を合わせる 5章のムーブメント別の手順に従って合わせてください。
  5. リューズを確実に戻す ねじ込み式の場合は、押し込みながら時計回りに回して確実に締めてください。締め忘れは浸水の原因になります。
巻きすぎの心配はありません

PAGANI DESIGN が採用する自動巻きムーブメントにはスリップ機構が備わっており、巻き上げすぎてゼンマイが切れることはありません。手応えが変わらなくても、そのまま回して問題ありません。

毎日お使いいただく場合

  • 1日あたり 8時間以上 着用していれば、腕の動きだけでゼンマイは維持されます。
  • デスクワーク中心の方や、着用しない日がある方は、週に1〜2回、朝に20回ほど手巻きしていただくと精度が安定します。
  • 数日外していて止まってしまった場合は、上記の手順で再度巻き上げてからお使いください。
ムーブメント パワーリザーブ
(満巻きから止まるまで)
手巻き 秒針停止(ハック)
SEIKO NH35 約41時間 あり
MIYOTA 8215 約42時間 なし(仕様)
DG5833 GMT 約40時間 あり
Hangzhou 2196A 約40時間 あり

04ねじ込み式リューズの扱い方

サブマリーナータイプ、GMTタイプ、ダイバーズタイプなど10気圧防水(10ATM/100m)のモデルの多くは、リューズがケースにねじ込まれた「ねじ込み式(スクリューダウン)リューズ」です。
時刻や日付を合わせる際は、必ず先にねじを緩めてください。

無理に引っ張らないでください

ねじが締まったままリューズを引くと、ねじ山が破損し、防水性能が失われます。「引いても動かない」ときは、力を入れる前に必ず反時計回りに回してください。

① 締まった状態 ケース ケースに密着 =防水状態 ② 反時計回りに緩める 数回まわすと 「カチッ」と浮き上がる ③ 引き出して操作 1段目・2段目へ 引き出せます
図4|ねじ込み式リューズの緩め方。操作後は逆の手順で必ず締め直してください

操作後は必ず締め直してください

  1. リューズを一番奥まで押し込む
  2. ケースに軽く押し付けながら、時計回りに回すねじ山がかみ合い、スッと入る位置があります。
  3. 止まるまで回して締める強く締めすぎる必要はありません。動かなくなったところで止めてください。

05ムーブメント別|操作方法

ケース 通常位置 手巻き 1段目 日付・カレンダー (GMT針) 2段目(いっぱい) 時刻合わせ
図5|リューズの引き出し段数と役割(自動巻きモデル共通)

5-1|自動巻き 3針+日付

SEIKO NH35 / MIYOTA 8215 / ST6 / SX5021 / JHS35-2
種類
機械式・自動巻き
振動数
21,600振動/時
パワーリザーブ
約40〜42時間
電池
不要

時刻を合わせる

  1. リューズを2段目(いっぱい)まで引くNH35 は秒針が止まります(ハック機能)。MIYOTA 8215 は秒針が止まりませんが、故障ではありません。
  2. リューズを回して時刻を合わせる時計回り・反時計回りどちらでも動きます。分針は目的の時刻を数分行き過ぎてから、戻さずに進めて合わせると、歯車の遊びがなくなり誤差が減ります。
  3. 午前/午後を確認する針を12時間分進めたとき日付が変わるほうが「午前0時」です。日付が変わらなければ正午です。
  4. リューズを押し込む基準時計の秒に合わせて押し込むと、秒単位で合わせられます。

日付を合わせる

  1. リューズを1段目まで引く時計は動いたままです。
  2. リューズを回して日付を送るSEIKO NH35 は反時計回り(手前に回す)で日付が進みます。MIYOTA 8215 など他のムーブメントは向きが異なる場合がありますので、少し回して動くほうへ回してください。
  3. リューズを押し込む
夜8時〜翌朝4時の間は日付を早送りしないでください

この時間帯はカレンダーを送る歯車がかみ合っており、無理に早送りするとカレンダー機構が破損します。日付を合わせるときは、まず針を回していったん午前6時ごろ(安全な時間帯)にしてから日付を合わせ、その後で正しい時刻に合わせ直してください。

MIYOTA 8215 をお使いの方へ
  • 秒針が止まらない秒針がわずかに震えるのは、この機構(間接駆動)の仕様です。
  • 手首を動かしたときにローターの回転音が聞こえることがありますが、正常な動作音です。

5-2|自動巻き 多機能(曜日・日付・24時間表示)

Hangzhou 2196A / PD-1653
種類
機械式・自動巻き
表示
曜日/日付/24時間
パワーリザーブ
約40時間
電池
不要

3つのサブダイヤルはストップウォッチではありません。それぞれ次を表示します。

  • 曜日(SUN〜SAT)
  • 日付(1〜31)
  • 24時間計(午前・午後の判別に使います。時針に連動して自動で動きます)
  1. 時刻を合わせるリューズを2段目まで引き、回して合わせます。24時間計が正しい時間帯(午前/午後)を指すように合わせてください。
  2. 曜日・日付を合わせるリューズを1段目まで引き、回す向きによって「日付」と「曜日」が切り替わります。片方へ回すと日付、逆へ回すと曜日が進みます。
  3. リューズを押し込むねじ込み式の場合は締め直してください。
夜8時〜翌朝4時は曜日・日付を早送りしないでください

3針モデルと同様、カレンダー送り中の操作は故障の原因になります。

5-3|自動巻き GMT(24時間針つき)

DG5833 GMT / PD-1662・1682・1693・1792
種類
機械式・自動巻き
機能
GMT(第2時間帯)
パワーリザーブ
約40時間
電池
不要

GMT針とは

通常の時針が12時間で1周するのに対し、GMT針(矢じり型の太い針)は24時間で1周します。
文字盤外周またはベゼルの24時間目盛と組み合わせて読むことで、もう一つの国・地域の時刻を同時に確認できます。

使い方の例|日本にいながらニューヨーク時間を見る

  1. 時針・分針で日本時間を合わせる(例:午後2時)
  2. GMT針をニューヨーク時間に合わせる時差は−13時間なので、GMT針を24時間目盛の「1」(=午前1時)に合わせます。
  3. 読み取る以降は、時針=日本時間、GMT針=ニューヨーク時間として同時に読めます。

操作手順

  1. リューズを2段目まで引く秒針が止まります。回して時刻(時針・分針)を合わせます。
  2. リューズを1段目まで引くここで回す向きによって「日付」と「GMT針」が切り替わります。一般に、時計回りで日付、反時計回りで GMT針が動きます(モデルにより逆の場合があります)。
  3. GMT針を目的の時間帯に合わせる24時間目盛を見ながら合わせてください。
  4. リューズを押し込み、ねじ込み式なら締め直す
回転ベゼルを併用すると3つ目の時間帯も読めます

24時間ベゼルを回してGMT針との位置関係をずらせば、さらにもう一つの地域の時刻を読み取ることができます。

夜8時〜翌朝4時は日付・GMT針を操作しないでください

5-4|クロノグラフ(ストップウォッチ機能つき)

SEIKO VK63 / VK67 / PD-1644・1664・2768 ほか
種類
メカクォーツ
精度
月差 ±20秒程度
電池
SR936SW(394)
電池寿命
約2〜3年

時刻表示はクォーツ(電池)、ストップウォッチ部分は機械式という「メカクォーツ」です。
リセットしたときにクロノグラフ秒針が機械式らしく一瞬で0へ跳ね戻るのが特長です。

各針が示すもの

針・表示 示すもの
中央の細い針 クロノグラフ秒針。普段は0の位置で止まっています。ボタンを押すと動き出します。
※ 普段止まっているのは故障ではありません。
スモールセコンド
(6時位置)
時計が動いていることを示す通常の秒針。常に動いています。
60分積算計
(9時位置)
ストップウォッチの経過分(最大60分)。
24時間計
(3時位置/VK63)
午前・午後の判別に使います。時刻合わせのときに連動して動きます。
12時間積算計
(12時位置/VK67)
ストップウォッチの経過時間(最大12時間)。
日付窓 搭載モデルのみ。VK63 は4時半位置、VK67 は3時位置が一般的です。

ストップウォッチの使い方

  1. スタートAボタン(上・2時位置)を押す — 中央の秒針が動き出します。
  2. ストップ:もう一度 Aボタンを押す — 経過時間が読み取れます。
    ※ 再度Aを押すと、続きから再開できます(積算計測)。
  3. リセットBボタン(下・4時位置)を押す — すべてのクロノグラフ針が0に戻ります。

時刻・日付を合わせる

  1. 日付:リューズを1段目まで引き、時計回りに回して送ります。
  2. 時刻:リューズを2段目まで引き、回して合わせます。24時間計で午前/午後をご確認ください。
  3. リューズを押し込む
夜9時〜翌朝3時は日付を早送りしないでください

クロノグラフ針が0に戻らないとき(針位置のリセット)

衝撃や電池切れの後などに、リセットしても中央の秒針が0の位置からずれることがあります。その場合は次の操作で修正できます。

  1. リューズを2段目(いっぱい)まで引く
  2. Bボタン(下)を約2秒間押し続けて離すスモールセコンドが2秒間隔で動き、リセットモードに入ったことを示します。
  3. リューズを通常位置まで押し戻すクロノグラフ針が自動的に0位置へ復帰します。

※ 上記を行っても直らない場合は、内部の調整が必要です。お問い合わせください。

5-5|スイープクォーツ 3針

SEIKO VH31 / PD-1731
種類
クォーツ
秒針
1秒間に4回運針
電池
SR920SW
電池寿命
約2年

一般的なクォーツが1秒に1回「カチッ」と動くのに対し、VH31 は1秒に4回動きます。
クォーツの正確さを保ちながら、機械式に近いなめらかな運針を楽しめるムーブメントです。日付表示はありません。

  1. リューズを引く秒針が止まります。
  2. リューズを回して時刻を合わせる
  3. リューズを押し込む基準時計の秒に合わせて押し込むと、秒単位で合わせられます。
電池寿命が近づくと

秒針が 1秒に1回(または2秒に1回)の動きに変わることがあります。電池交換のサインですので、お早めに交換してください。

06逆回転防止ベゼルの使い方

ダイバーズタイプ(サブマリーナー型・シーマスター型など)に採用されている、文字盤外周の回転する枠を「逆回転防止ベゼル」といいます。反時計回りにしか回らないのが特長です。

経過時間を計る

  1. ベゼルの「▽」(三角マーク)を、現在の分針に合わせる反時計回りに回してください。
  2. 時間の経過を読む分針が指しているベゼルの数字が、そのまま経過した分数です。
なぜ片方向にしか回らないのか

ダイビング中に誤ってベゼルが動いても、「経過時間が実際より長く表示される」方向にしかずれないため、空気の残量を過信する事故を防げます。安全のための設計です。

調理の時間管理、駐車時間、会議の残り時間など、日常でも便利にお使いいただけます。

07ステンレススチールベルトの長さ調整

ブレスレットはコマ(駒)を抜き差しして長さを調整します。
固定方式にはピンタイプネジタイプの2種類があり、モデルによって異なります。まずどちらかをご確認ください。

作業前に必ずお読みください
  • ご自身で調整される場合、キズ・破損は保証の対象外となります。不安な場合は時計店にご依頼ください(一般的な料金の目安:1,000〜2,000円程度)。
  • 柔らかい布やマットの上で作業し、細かい部品の紛失にご注意ください。
  • 抜いたコマとピンは、将来サイズを戻すときのために必ず保管してください。

どちらのタイプかを見分ける

タイプ 見分け方 必要な工具
ピンタイプ ブレスレットの側面に「→」の矢印が刻印されている。ピンの断面はつるつるした丸。 ピン抜き工具(バンド調整器)または細いポンチ+小さなハンマー
ネジタイプ コマの側面にマイナスドライバー用の溝が見える。 精密マイナスドライバー(1.4〜1.6mm程度)

A|ピンタイプの調整

ブレスレットを裏返した状態(側面) 矢印=押し出す向き ピン抜き工具 抜けたピン(保管してください)
図6|ピンタイプ。矢印は「ピンを押し出す方向」を示しています
  1. ブレスレットを裏返し、矢印(→)の向きを確認する ピンは矢印の指す方向にしか抜けません。逆から押すと変形・破損します。
  2. 調整用のコマを選ぶ バックル(留め金)の左右から均等に外すと、装着時にバックルが手首の中央にきて美しく収まります。
  3. 矢印の向きにピンを押し出す 工具でまっすぐ押します。硬い場合は、ポンチを当ててハンマーで軽く数回叩いてください。強く一度に叩かないのがコツです。
  4. コマを外す ピンが抜けたらコマを取り外します。
  5. つなぎ合わせてピンを戻す 残ったコマを合わせ、矢印と逆の向きからピンを差し込みます。最後まで押し込み、ピンの頭がコマの側面と面一(つらいち)になっていることを必ずご確認ください。
ピンが飛び出したままにしないでください

差し込みが甘いと、着用中にピンが抜けてブレスレットが外れ、時計を落下させるおそれがあります。軽く引っ張って外れないことを確認してください。

B|ネジタイプの調整

コマ側面のネジを緩めて外す 精密マイナスドライバー 反時計回りで緩む 溝が見える=ネジタイプ
図7|ネジタイプ。ネジは非常に小さいため、紛失にご注意ください
  1. コマの側面にある溝にドライバーを当てる サイズの合ったドライバーを使ってください。小さすぎるとネジ頭の溝をつぶします。
  2. 反時計回りに回して緩める ブレスレットが動かないよう、片手でしっかり押さえます。
  3. ネジを完全に抜き、コマを外す バックルの左右から均等に外してください。
  4. つなぎ合わせてネジを締める ネジ穴をまっすぐ合わせ、時計回りに締めます。締めすぎるとネジ山が壊れます。止まったところで力を抜いてください。
ネジのゆるみ止め

ネジタイプは着用中の振動で少しずつ緩むことがあります。ネジ山にごく少量のネジロック剤(弱強度)を塗ってから締めると、ゆるみを防げます。半年に一度は緩んでいないかご確認ください。

C|バックル側の微調整穴

コマ1つ分(約5〜9mm)では長すぎる・短すぎるという場合は、バックル内側にある複数の穴でミリ単位の微調整ができます。

バックル(留め金)内側 バネ棒の位置を移す 穴1つで約2〜3mm
図8|微調整穴。手首がむくみやすい方は、季節や時間帯に応じて使い分けてください
  1. バックルを開き、内側の穴を確認するバネ棒(細い棒)が通っている穴があります。
  2. バネ棒外しまたは細い工具で、バネ棒を縮めて外す飛ばさないよう、指で押さえながら作業してください。
  3. 希望する穴に差し替え、確実にはめ込む「カチッ」と収まったことを確認してください。
ちょうどよいサイズの目安

時計を装着した状態で、ブレスレットと手首の間に指1本が軽く入るくらいがベストです。きつすぎると蒸れやかぶれの原因に、緩すぎると時計が手の甲側へ回り込み、自動巻きの巻き上げ効率も落ちます。

08バックル(留め金)の開閉

PAGANI DESIGN のステンレスブレスレットには、主にプッシュボタン式の三つ折れバックルを採用しています。

閉じた状態 左右のボタンを同時に押す プッシュボタン 開いた状態 跳ね上げて手首から外します
図9|プッシュボタン式三つ折れバックルの開閉

開けるとき

  1. バックル両側のボタンを、親指と人差し指で同時に押す
  2. ロックが外れたら、上ぶたを跳ね上げる爪を引っかけて無理にこじ開けないでください。
  3. 手首から外す

閉めるとき

  1. ブレスレットを手首に回し、バックルを重ねる
  2. 上ぶたを「カチッ」と音がするまで押し込むボタンを押す必要はありません。
  3. 軽く引いて、確実にロックされていることを確認する

ダイバーズエクステンション(搭載モデルのみ)

バックル内側に折りたたまれた延長機構が付いているモデルがあります。ウェットスーツの上から装着する際や、夏場に手首がむくんだときに、ワンタッチで数センチ伸ばすことができます。バックルを開いた状態で、内側の板を引き起こして伸ばしてください。

着脱時のご注意

硬い床の上で着脱すると、落下時に破損するおそれがあります。ベッドやソファの上など、柔らかい場所で着脱されることをおすすめします。

09防水性能について

PAGANI DESIGN の多くのモデルは 10気圧防水(10ATM/100m) です。
ただし「100m」は静止した水圧に耐える性能を示す規格値であり、水深100mまで潜れるという意味ではありません。

シーン 10気圧防水 備考
雨・洗顔・手洗い 問題ありません
食器洗い・水仕事 洗剤・温水はパッキンを劣化させます。外すことを推奨
水泳・シュノーケリング リューズが確実に締まっていることを必ず確認
スキューバダイビング × 専用のダイバーズウォッチをご使用ください
入浴・温泉・サウナ × 絶対に避けてください(下記参照)
マリンスポーツ・飛び込み × 瞬間的に規格を超える水圧がかかります
入浴・温泉・サウナは絶対に避けてください
  • 急激な温度変化でケース内部の空気が収縮し、水蒸気を吸い込んで内部に結露します。
  • 石けん・シャンプー・入浴剤の成分がパッキンを劣化させ、防水性能を失わせます。
  • 温泉の硫黄成分はステンレスやメッキを変色・腐食させます。

水に触れたあとは

  • 真水で軽くすすぎ、柔らかい布で水気を完全に拭き取ってください。特に海水は必ず洗い流してください(塩分による腐食を防ぎます)。
  • ブレスレットのコマの隙間に残った水分も、しっかり拭き取ってください。
防水性能は永久ではありません

防水を保つゴムパッキンは、時間とともに硬化・劣化します。水に触れる機会が多い方は、2〜3年に一度のパッキン交換・防水検査をおすすめします。

10精度(日差・月差)について

ムーブメント 精度の目安 備考
SEIKO NH35 日差 −20〜+40秒 機械式時計は姿勢・温度・巻き上げ量・磁気によって進み方が変わります。1日に数十秒の誤差は正常な範囲です。
MIYOTA 8215 日差 −20〜+40秒
DG5833 GMT 日差 −30〜+45秒程度
Hangzhou 2196A 日差 −30〜+45秒程度
SEIKO VK63 / VK67 月差 ±20秒 クォーツのため高精度です。
SEIKO VH31 月差 ±20秒

機械式時計の精度を安定させるコツ

  • ゼンマイを十分に巻いた状態を保つ— 巻き上げ量が少ないと精度が大きく乱れます。
  • 置き方を工夫する— 外して置くときの姿勢(文字盤を上/下/リューズを上など)で日差が変わります。進みぎみなら文字盤を上に、遅れぎみなら文字盤を下にして置くなど、ご自身に合う置き方を見つけてください。
  • 磁気を避ける— スマートフォン、タブレット、ノートPC、バッグの磁石留め具、スピーカーなどのそばに置かないでください。
急に1日で数分ずれるようになったら

磁気帯びの可能性が高いです。時計店で「脱磁(磁気抜き)」を行えば、多くの場合は数分・数百円程度で改善します。

11使用上のご注意

してはいけないこと

  • 夜8時〜翌朝4時の日付・曜日の早送り(カレンダー機構の破損)
  • ねじ込み式リューズを緩めずに引く(ねじ山の破損・浸水)
  • 水に濡れた状態でのリューズ・ボタン操作(内部への浸水)
  • 入浴・温泉・サウナでの使用
  • 強い磁気を発するもののそばに置く(スマートフォン、磁気ネックレス、IH調理器など)
  • ゴルフのスイング・テニスなど、強い衝撃を伴うスポーツでの着用(機械式は特に衝撃に弱く、部品の破損につながります)
  • ケースやブレスレットを自分で分解する
  • ベンジン・シンナー・アルコールでの清掃(塗装・パッキンの劣化)

保管環境

  • 高温多湿・直射日光を避けてください。夏場の車内は特に危険です。
  • 長期間使用しない場合は、ゼンマイを巻かずに(自然に止まった状態で)保管してください。
  • ワインディングマシーンをご使用の場合は、1日中回し続けない設定(1日800〜900回転程度)にしてください。

お肌への影響

  • ステンレスや金属アレルギーのある方は、着用前に医師にご相談ください。
  • 汗をかいたあとはこまめに拭き取り、きつく締めすぎないようにしてください。かゆみ・かぶれが生じた場合は、直ちに使用を中止してください。

12日常のお手入れと保管

毎日のお手入れ

  • 着用後は、付属の専用クリーナー(クロス)でケース・ガラス・ブレスレットの汗や皮脂を拭き取ってください。
  • これだけで、金属の腐食やくすみを大幅に防げます。

ブレスレットの汚れが気になるとき

  1. リューズが確実に締まっていることを確認する(ねじ込み式の場合)
  2. ぬるま湯に薄めた中性洗剤を含ませた柔らかい歯ブラシで、コマの隙間を軽くこする
  3. 洗剤が残らないよう真水でよくすすぐ
  4. 柔らかい布で水気を完全に拭き取り、風通しのよい場所で乾かす

※ 防水性能に不安があるモデル、革ベルトのモデルではこの方法は行わないでください。

サファイアガラスについて

PAGANI DESIGN の多くのモデルはサファイアガラスを採用しています。非常に硬く傷がつきにくい素材ですが、硬いもの(砂・コンクリート・石材など)に強くぶつけると割れることがあります。硬さと割れにくさは別の性質ですので、衝撃にはご注意ください。

13電池交換・オーバーホール

クォーツモデルの電池交換

ムーブメント 電池型番 寿命の目安 交換のサイン
SEIKO VK63 / VK67 SR936SW(394) 約2〜3年 クロノグラフの動きが鈍い/秒針が飛ぶ
SEIKO VH31 SR920SW 約2年 秒針が1秒に4回 → 1秒に1回の動きに変わる
電池交換は必ず専門店へ

ご自身で裏ぶたを開けると、防水パッキンの損傷や内部へのホコリの侵入を招きます。時計店では、電池交換と同時にパッキンの点検・交換と防水検査を行ってもらえます。
また、切れた電池を長期間入れたままにすると液漏れを起こし、ムーブメントが再起不能になることがあります。止まったまま放置しないでください。

機械式モデルのオーバーホール(分解掃除)

機械式時計は、内部の潤滑油が時間とともに劣化・乾燥します。放置すると部品同士が金属摩耗を起こし、修理費が高額になります。

  • 推奨サイクル:3〜5年に一度
  • 次のような症状が出たら、期間内でも点検をおすすめします。
    • 1日に5分以上ずれるようになった
    • 十分に巻いてもすぐ止まる(パワーリザーブが極端に短くなった)
    • リューズの操作感が重い・ざらつく
    • ガラス内側に曇りが出た(浸水のサインです。至急ご相談ください)

14保証について

付属品のご確認

  • 腕時計本体
  • オリジナルBOX
  • ギャランティーカード(保証書)
  • オリジナルタグ
  • 取扱説明書
  • 専用クリーナー
ギャランティーカードは大切に保管してください

保証修理をお受けいただく際に必要です。紛失された場合、保証の適用ができないことがあります。

保証の対象となるもの

取扱説明書に従って正常にご使用いただいた状態で発生した、製造上の不具合(ムーブメントの初期不良など)。

保証の対象とならないもの

  • 落下・衝撃・圧迫による破損
  • 誤った操作による故障(禁止時間帯の日付操作、ねじ込みリューズの無理な操作など)
  • お客様ご自身によるベルト調整・分解に伴う破損やキズ
  • 通常使用による外装のキズ、メッキの摩耗、ブレスレットの伸び
  • 電池の消耗、パッキンの経年劣化
  • 火災・地震・水害などの天災による損傷
  • 正規販売店以外でお求めになった商品

15よくあるご質問(FAQ)

届いたときに時計が止まっていました。不良品ですか?

いいえ、正常です。自動巻き(機械式)は電池を使わず、腕の動きでゼンマイを巻き上げて動きます。輸送中は動いていないため、お届け時に止まっているのが通常の状態です。3章の手順でリューズを時計回りに20〜30回巻いてください。

秒針が止まりません(時刻合わせのとき)。

MIYOTA 8215 搭載モデル(PD-1673)は秒針停止機能がない仕様です。故障ではありません。SEIKO NH35 搭載モデルでは秒針が止まります。

中央の大きな秒針がまったく動きません。

クロノグラフモデル(PD-1644 など)の場合、中央の細い針はストップウォッチ専用です。普段は0の位置で止まっているのが正常で、Aボタンを押すと動き出します。時計が動いているかどうかは、6時位置の小さな秒針(スモールセコンド)でご確認ください。

1日に30秒ほど進み(遅れ)ます。故障でしょうか?

機械式時計としては正常な範囲内です(NH35 の規格は日差 −20〜+40秒)。ただし、1日に5分以上ずれる場合は磁気帯びやオーバーホールが必要な状態が考えられます。10章をご覧ください。

リューズが引けません。

ねじ込み式リューズの可能性が高いです。無理に引かず、まずリューズを反時計回りに数回まわして緩めてください。「カチッ」と浮き上がったら引き出せます。詳しくは4章をご覧ください。

日付が変わるのが昼の12時になってしまいます。

午前と午後が12時間ずれています。リューズを2段目まで引き、針を12時間分(1周)進めてから押し込んでください。日付が変わる位置が午前0時になります。

ベルトの長さ調整をお願いできますか?

調整方法は7章で詳しくご案内しています。工具をお持ちでない場合や作業に不安がある場合は、お近くの時計店にご依頼ください(一般的な料金の目安:1,000〜2,000円程度)。ご自身での作業によるキズ・破損は保証対象外となりますのでご注意ください。

お風呂やサウナで着けても大丈夫ですか?

おやめください。10気圧防水であっても、急激な温度変化により内部に結露が発生したり、石けんや温泉成分でパッキンが劣化して防水性能が失われたりします。詳しくは9章をご覧ください。

ガラスの内側が曇ってしまいました。

浸水のサインです。放置するとムーブメントがサビて再起不能になります。使用を中止し、できるだけ早くお問い合わせください。

しばらく使わないときは、どう保管すればよいですか?

機械式の場合、ゼンマイを巻かず、自然に止まった状態で、高温多湿と磁気を避けて保管してください。再びお使いになるときは、手巻きで巻き上げてから時刻を合わせてください。

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